20170709 於菊稲荷神社



奉納 平成17年03月



お稲荷さんと於菊のお話

江戸時代 新町に於菊という心優しく美しい娘がおりました。

於菊はいつも稲荷神社で 近所の子供たちの面倒をみており、皆に慕われておりました。

ある日、重い病にかかり住む所を失いました。

子供達の親が不憫に思い、稲荷神社の側に小屋を建て交代で看病しました。

三年の月日が流れたある夜、稲荷の神様が夢枕に現れ 人々のために尽くすようにと於菊に告げたのです。

お告げと同時に病は全快し、稲荷神社の巫女になりました。

熱心に神明奉仕を続けるうち、神秘的な力を授かった於菊の元には、近隣、遠方から多くの参拝者が相談に訪れました。

困りごとは 稲荷の於菊に聞け、於菊の稲荷に参ろうと、いつしか於菊稲荷神社と呼ばれるようになりました。

今でも於菊は大好きなお稲荷さん(神様)のお手伝いをしているそうです。







奉納 1826年